2016年 | プレスリリース?研究成果
麻疹ウイルスの细胞内侵入を阻止するペプチド薬の开発に成功
灾害感染症学分野児玉栄一教授らは、福岛県立医科大学、京都大学大学院薬学研究科のグループと共同で「はしか1」や「亜急性硬化性全脳炎(厂厂笔贰)2」の原因ウイルスである麻疹ウイルスの细胞内侵入を阻止するペプチド薬の开発に成功し、その成果をPLoS ONE誌(9月9日)に報告しました。
麻疹ウイルスは宿主细胞に吸着した后、ウイルスが细胞膜に融合するために必要な融合タンパク贵2が宿主细胞膜に挿入されます。すると贵2タンパクの2つのα‐へリックス构造部分が折れ曲がることによって细胞にウイルス粒子を融合させ、ウイルス遗伝子を细胞内に侵入させます。つまり、贵2タンパクは、细胞を手でつかみ、肘を曲げるようにして细胞とウイルス粒子を融合させます。今回のペプチド(図1)はこのへリックス构造を模したペプチドであり、2つのへリックス构造同士の结合を阻害します。
今回开発された薬剤は、上记の厂厂笔贰タイプの麻疹ウイルスにも强い効果を発挥することを细胞レベル、そして厂厂笔贰モデル动物でも証明しました。これまで直接的な治疗薬がなかった麻疹に対する治疗方法を大きく変えることにつながることが期待されます。
1ワクチンによって国内における麻疹発生はほとんどなくなり、2015年に奥贬翱は日本を麻疹の「排除状态」にあると认定しました。一方で、最近、报道されているようにグローバル化に伴った「海外からの麻疹」の発生が问题となっています。麻疹の大きな问题は発症者の约30%がなんらかの合併症を併発し、约40%が入院を必要としている点です。伝染力が非常に强く、かつては天然痘に并ぶ2大感染症とも呼ばれ、现在でも东南アジア、中近东、アフリカで多く発生しています。
2亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis、略称:SSPE)は麻疹に感染後7?10年してから知能障害や運動障害が出現し、ゆっくりと進行する予後不良の脳炎で、麻疹に罹患した人の数万人に一人が発症するといわれています。感染性をほとんど失った変異型麻疹ウイルスの感染によると考えられています。
问い合わせ先
东北大学灾害科学国际研究所
灾害医学研究部门 灾害感染症学分野
教授 児玉 栄一(こだま えいいち)
电话番号:022-717-7199
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