2019年 | プレスリリース?研究成果
全胞状奇胎の原因を探る细胞モデルを作製 母体を絨毛がんから守るために
【発表のポイント】
- 全胞状奇胎注1とは子宫内で异常な受精卵が増殖したものであり、増殖が进行すると高频度で绒毛(じゅうもう)がん注2を発生する。
- 本研究では、ヒトの全胞状奇胎より胎盘干细胞(罢厂mole细胞)注3株を世界で初めて作製することに成功した。
- TSmole细胞注4株は、全胞状奇胎から绒毛がんが発生する仕组みを明らかにし、胞状奇胎の诊断や病态の解明、治疗法の开発に役立つと期待される。
【概要】
东北大学大学院医学系研究科情报遗伝学分野の高橋聡太(たかはし そうた) 大学院生、岡江寛明(おかえ ひろあき)准教授、有馬隆博(ありま たかひろ)教授のグループは、ヒト全胞状奇胎由来胎盤幹细胞(TSmole细胞)株の作製に世界で初めて成功しました。
全胞状奇胎は、受精卵から卵子由来の核が消失し、精子由来の核のみが増えていく异常妊娠の一つです。全胞状奇胎の増殖が进行すると绒毛がんなどの悪性肿疡が高い频度で発生します。これまで、全胞状奇胎の良い実験モデルが存在しなかったことから、全胞状奇胎がどのような遗伝子の働きによって増殖するのか十分には明らかになっていませんでした。本研究では、ヒトの全胞状奇胎に由来する罢厂mole细胞株を世界で初めて作製することに成功しました。通常の细胞では细胞密度が高くなると増殖が止まりますが、TSmole细胞株では细胞密度が高くても増殖が止まり難くなっており、このことが絨毛がんの発生を引き起こしている可能性が示唆されます。TSmole细胞株は、全胞状奇胎の診断や病態の解明、さらには治療法の開発に役立つと期待されます。また、全胞状奇胎から絨毛がんが発生する仕組みを研究する上で有用であると期待されます。
本成果は、2019年12月2日(月)午後3時(米国東部時間、日本時間12月3日(火)午前5時)Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(PNAS)に掲載されました。
図1 全胞状奇胎の特徴とモデル细胞の作製
【用语解説】
注1. 全胞状奇胎:精子と卵子の受精の異常によって起こる異常妊娠のひとつ。卵子由来の核(DNA)が消失し、精子由来の核のみからなる受精卵より発生する。胎児の発育はみられない
注2. 絨毛がん:胎盤を作る主な细胞である栄養膜细胞ががん化したもの
注3. 胎盤幹细胞(TS细胞):全ての栄養膜细胞の元となる细胞
注4. TSmole细胞:全胞状奇胎由来のTS细胞
注5. 栄養膜细胞:胎盤を作る主な细胞で、妊娠を維持するために必要なホルモンの産生や、胎児と母体との間の栄養やガスの交換を行う
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科情报遗伝学分野
教授 有马 隆博(ありま たかひろ)
电话番号:022-717-7844
Eメール:迟补谤颈尘补*尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
(取材に関すること)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広报室
电话番号:022-717-7891
贵础齿番号:022-717-8187
Eメール:辫谤-辞蹿蹿颈肠别*尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)