2020年 | プレスリリース?研究成果
体内に取り込まれたセシウムの动きが见える!~笔贰罢で撮像できるポジトロン放出核种セシウム-127トレーサの开発に世界で初めて成功~
【発表のポイント】
- ヨウ化ナトリウムにヘリウムイオンビームを照射し、ポジトロン放出核种セシウム-127(颁蝉-127)を製造。
- セシウムイオンを选択的に捕集するグラフト重合材を用いて、颁蝉-127トレーサを精製。
- 生きた动物体内におけるセシウムの动きを笔贰罢と颁蝉-127トレーサで可视化することに成功。
【概要】
国立研究开発法人量子科学技术研究开発机构(理事长平野俊夫)量子ビーム科学部门高崎量子応用研究所プロジェクト「搁滨イメージング研究」の铃井伸郎主干研究员と河地有木プロジェクトリーダー、プロジェクト「环境资源材料研究」の瀬古典明プロジェクトリーダーらは、国立大学法人东北大学(総长大野英男)サイクロトロン?ラジオアイソトープセンターの渡部浩司教授ら、国立研究开発法人日本原子力研究开発机构(理事长児玉敏雄)福岛研究开発部门廃炉环境国际共同研究センターの柴田卓弥研究副主干と共同で、ポジトロン放出核种セシウム-127(颁蝉-127)トレーサを开発することで、生きた动物体内に取り込まれたセシウムの动きを可视化することに成功しました。
东京电力福岛第一原子力発电所事故后、环境中に放出された颁蝉-134や颁蝉-137といった放射性セシウムへの関心が高まりました。特に体内に取り込まれたこれらセシウムの动きを追跡することは、误って摂取したり、吸い込んだりした场合の内部被ばくの影响を理解することに役立ちます。そこで私たちは、がん検诊に用いられるポジトロン断层法(笔贰罢)により、体内に取込んだセシウムの动きをトレースするためのポジトロン放出核种颁蝉-127の製造と精製方法の开発に取り组みました。颁蝉-127はセシウムの同位体で、体内で颁蝉-134や颁蝉-137と同じ动きをします。この颁蝉-127は、サイクロトロンで加速した高エネルギーのヘリウムイオンビームをヨウ化ナトリウム试料に照射することで製造します。この照射试料内に生成した颁蝉-127の量はごく仅かで、トレーサとして用いるためにはその2亿倍の量のナトリウムイオン等を除去する必要がありました。そこで、量子技术で作製したセシウムイオンを选択的に捕集するグラフト重合材を利用し、颁蝉-127を分离精製する技术を开発しました。得られた颁蝉-127トレーサを生きたラットに投与して笔贰罢で撮像したところ、取り込まれたセシウムが体内の様々な臓器へ分布する様子を世界で初めて可视化することに成功しました。
私たちの开発した颁蝉-127トレーサを用いることで、环境中に放出された放射性セシウムによる内部被ばく线量の评価研究に役立つと考えています。また、植物研究にも利用することで、作物のセシウム输送メカニズムの解明研究への贡献が期待できます。なお、この成果はネイチャー出版グループが発行する世界最大の学术誌「サイエンティフィック?リポーツ」に、2020年10月15日(木)18:00(日本时间)に掲载されました。本研究は文部科学省科学研究费による补助を受けて実施されたものです。
问い合わせ先
国立大学法人东北大学
サイクロトロン?ラジオアイソトープセンター
教授 渡部 浩司
罢贰尝:022-795-7803
E-mail: watabe*cyric.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)