2021年 | プレスリリース?研究成果
肾臓に赤血球数と血圧を同時に制御する細胞があることを発見 ?貧血時の重要な機能、高血圧との関連も?
【研究のポイント】
- 肾臓注1の间质线维芽细胞注2が、赤血球を増やすホルモンに加えて、血圧を上昇させる物质レニン注3を产生することを発见
- 肾臓の间质线维芽细胞は、酸素を運搬する赤血球の数と循環速度(血圧)を制御することにより、全身への酸素の供給量を維持する役割があることを明らかにした
- 肾臓病では間質線維芽細胞がレニンを過剰につくりだし、そのレニンが高血圧の一因となることを解明
【研究概要】
肾臓は血液をろ過して尿を生成するだけではなく、赤血球の数や血圧を制御する機能も有しています。東北大学大学院医学系研究科の酸素医学分野 鈴木教郎 准教授らのグループは、肾臓の间质线维芽细胞が、赤血球を増やすホルモン、エリスロポエチン注4に加えて、血圧を上昇させる物质レニンも产生していることを明らかにしました。
これまでに、間質線維芽細胞ではエリスロポエチンがつくられ、レニンは肾臓の別の細胞(傍糸球体細胞注5)でつくられることが知られていました。今回の研究では、貧血で赤血球が減少して血圧が低下すると、血圧を上昇させるために間質線維芽細胞がレニンをつくりはじめることを新たに発見しました。この成果から、肾臓の1種類の細胞が酸素運搬を担う赤血球の数と血圧を制御し、全身への酸素供給を統合的に管理していることが判明しました。また、肾臓病注6になると间质线维芽细胞がレニンを过剰につくりだし、高血圧を引き起こすことも判明しました。今回の研究成果は、贫血の病态理解と高血圧の治疗法开発に贡献すると期待されます。
本研究成果は、2021年1月26日国际医学雑誌イーバイオメディシン(贰叠颈辞惭别诲颈肠颈苍别)に掲载されました。
図1.貧血時に肾臓の间质线维芽细胞が血圧を上昇させる物質「レニン」をつくり、赤血球の循環による酸素供給の効率を改善する。
肾臓の间质线维芽细胞は、エリスロポエチンとレニンの双方をつくり出すことにより、赤血球の循環効率を改善し、貧血時の酸素運搬効率を改善する役割があることを明らかにした。
【用语解説】
注1. 肾臓:血液をろ過して、老廃物を尿中に排泄する臓器。尿の生成のほかに、エリスロポエチンを分泌して赤血球を増やしたり、レニンを分泌して血圧を上昇させたりする機能も有する。また、リンやカルシウムなどの体内濃度を調節する。
注2. 間質線維芽細胞:ほとんどの臓器は、各臓器の主要な役割を担う部分である「実質」とその間をうめる「間質」で構成される。肾臓は、尿を生成するための「実質(糸球体[図1]など)」の隙間に「間質」が存在する。肾臓の間質には線維芽細胞と呼ばれる細胞が多く含まれており、実質の構造を支えている(図1)。
注3. レニン:血圧を上昇させる作用のあるタンパク質であり、主に肾臓の傍糸球体細胞から分泌される。
注4. エリスロポエチン:赤血球を増やすはたらきのあるホルモン。主に肾臓の间质线维芽细胞から分泌され、骨髄での赤血球の生産を促進させる。製剤化されたエリスロポエチンは、貧血の治療薬として優れた効果を発揮している。
注5. 傍糸球体細胞:肾臓で血液のろ過を担う糸球体に隣接して存在する細胞。レニンの分泌に特化した役割を担うことから、レニン細胞とも呼ばれる。
注6. 肾臓病:世界人口の1割以上が罹患しているものの、特効薬がなく、病態が進行すると人工透析や肾臓移植が必要となる。そのため、世界各国で医療費を高騰させる大きな要因となっている。
问い合わせ先
(研究に関すること)
東北大学大学院医学系研究科 酸素医学分野
准教授 铃木教郎
电话番号:022-707-8206
贰メール:蝉耻苍辞谤颈辞*尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
(取材に関すること)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広报室
东北大学病院広报室
电话番号:022-717-7891
贵础齿番号:022-717-8187
贰メール:辫谤-辞蹿蹿颈肠别*尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)