2022年 | プレスリリース?研究成果
産まれてすぐに唾液腺が自律神経に応答し唾液分泌機能を発揮するための発生機構を解明 神経制御可能な器官再生医療への一歩
【本学研究者情报】
〇大学院歯学研究科 准教授 中村卓史
【発表のポイント】
- 神経が器官発生に関与することにより、产まれてすぐに自律神経の指令を受け、唾液分泌机能を発挥する発生机构を発见
- 唾液腺発生において、副交感神経伝达物质が筋上皮细胞分化を诱导していることを発见
- 人工器官が即座に神経制御下で机能しうる器官再生法の开発に向けての一歩
【概要】
リラックスして食事をすると适度な唾液が分泌されて嚥下をサポートしてくれますが、紧张状态で食事をすると食べ物がうまく喉を通りません。これらの唾液分泌は自律神経注1がコントロールしており、私たちのからだが唾液分泌を无意识下で制御する上では、唾液腺注2と自律神経の"つながり"がとても重要です。そのためには产まれた直后から、哺乳时などに神経制御下で唾液腺が机能することが必要であり、器官形成后すぐに神経からの指令に応答するための工夫があると考えられていました。东北大学大学院歯学研究科歯科薬理学分野の中村卓史准教授と东北医科薬科大学の研究グループは、副交感神経から分泌される神経伝达物质注3に注目し、唾液腺上皮细胞への作用を调べたところ、唾液を口腔内へ押し出すのに必要な筋上皮细胞への分化を神経伝达物质が促进させることを発见しました。つまり、神経近傍の唾液腺上皮细胞が神経伝达物质により筋上皮细胞へ分化し、器官完成后はその筋上皮细胞が神経の指令を受けやすい位置に配置され、唾液分泌の指令を受け机能することになります。
本研究成果は、神経との"つながり"を人工器官に再构筑する手法として再生医疗への応用が期待されます。
この研究成果は、2022年4月12日に米国科学誌『Experimental Cell Research』にオンライン掲載されました。
【动画】
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【用语解説】
注1 自律神経:心拍や血圧、肺、肝臓、瞳孔、消化管运动の调节に加え、汗、涙、唾液の分泌など、私たちの意识では调节できない生命活动をコントロールしている神経の総称。交感神経と副交感神経の2种类の神経が存在し、2つの神経がバランスをとりながら、拮抗的にそれぞれの臓器のはたらきを制御している。臓器の制御において、交感神経は主に「活动时」に优位になり、リラックスしている休息时は副交感神経が优位になる。自律神経に対し、骨格筋や感覚器に分布し自分の意志によってはたらく神経を体性神経とよぶ。
注2 唾液腺:唾液を外分泌する口腔付属腺。耳下腺、顎下腺、舌下腺からなる大唾液腺と口唇、口盖、頬粘膜などに存在する小唾液腺がある。ヒトでは耳下腺、マウスでは顎下腺が最も大きい。唾液腺は、唾液を产生する腺房细胞、唾液を口腔内に运ぶトンネル构造の导管细胞、上皮から分化し腺房や导管を収缩させる筋上皮细胞などからなる上皮由来の细胞が间叶细胞に取り囲まれている构造となっている。
注3 副交感神経伝达物质:アセチルコリンは、神経と神経あるいは神経と臓器のつなぎ目で神経の活动を伝える物质である。アセチルコリンは副交感神経以外に、运动神経や交感神経でも神経伝达物质として利用されている。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院歯学研究科 歯科薬理学分野
准教授 中村卓史
電話: 022-717-8311
E-mail: takashi.nakamura.d2*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科 広報室
電話: 022-717-8260
E-mail: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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