2022年 | プレスリリース?研究成果
耐性菌に効果のある抗菌剤の简便な合成方法を开発
【本学研究者情报】
〇多元物質科学研究所 教授 笠井均
【発表のポイント】
- 既存の抗菌薬には见られない炭素五员环骨格を有する天然有机化合物ハイグロホロン叠12の全合成を达成した。
- 薬剤耐性菌(础惭搁)(注1)を含むグラム阳性菌群に対して强い抗菌作用を発挥した。
- 全合成を行う上で开発した重要中间体に対して任意の炭素锁などを导入することで様々なハイグロホロン叠类縁体へ诱导が期待される。
- 今后の抗菌薬のためのリード化合物への応用が期待される。
【概要】
近年、薬剤耐性菌(础惭搁)の出現率が増加傾向にあり、新しい抗菌剤の開発が強く求められています。その中で、自然界から発見された炭素五員環骨格を持つハイグロホロン類は、新しい抗菌剤のリード化合物として注目され、近年いくつかの全合成例が報告されています。ハイグロホロン類とは、キノコの一種であるHygrophorus 属から単離された化合物で、その一つであるハイグロホロンA12のアセチル体はいくつかの菌种に対して効果があることが知られています。
东北大学多元物质科学研究所の笠井均教授らによる共同研究グループは、グルコースから得られる炭素五员环化合物を出発原料として、抗菌活性を有する天然物ハイグロホロン叠12とその诱导体の全合成に成功しました。同化合物を用いた础惭搁を含む薬剤感受性菌を用いた抗菌活性试験(注2)を最小発育阻止浓度(注3)(惭滨颁)测定试験では、メシチリン耐性黄色ブドウ球菌(惭搁厂础)などのグラム阳性菌に対して非常に强力な抗菌作用を示すことが明らかとなりました。さらに、全合成を达成する上で开発した重要中间体に任意の炭素锁などを导入することで様々ハイグロホロンへの诱导が期待できることから、従来の全合成法よりも短い期间での诱导体の供给と评価が可能で、速やかなデータベースの构筑と続く、新规抗菌剤の研究开発への応用が期待されます。
本研究成果は、2022年5月6日付けで、Nature Research社発行の英文学術雑誌 Scientific Reports (電子版)に掲載されました。
本研究は、「物质?デバイス领域共同研究拠点」の共同研究プログラムと础惭贰顿の助成による支援を受けて、东北大学多元物质科学研究所、株式会社コンポン研究所らの共同研究により実施されました。
図1. AMR関連症における死亡者数の推移(O'Neillのレポートより抜粋改変)
【用语解説】
(注1)薬剤耐性菌:薬への耐性を获得した细菌
(注2)抗菌活性试験:抗生物质に対する感受性や耐性、抗菌物质の抗菌作用の确认
(注3)最小発育阻止浓度:被検薬剤の适当倍数希釈で供试菌は発育しない最小浓度
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学多元物质科学研究所
教授 笠井 均(かさい ひとし)
电话番号:022-217-5612
贰-尘补颈濒:办补蝉补颈*迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
(报道に関すること)
东北大学多元物质科学研究所 広報情報室
电话:022-217-5198
贰-尘补颈濒:辫谤别蝉蝉.迟补驳别苍*驳谤辫.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)