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超硫黄分子种による抗酸化作用を発見 ―フリーラジカルを消去して脂质酸化を抑制―

【本学研究者情报】

〇薬学研究科 教授 斎藤芳郎


【発表のポイント】

  • 超硫黄分子种注1によるフリーラジカル注2消去作用を発见し、脂质酸化注3を抑制することを明らかにしました。
  • 硫黄分子种によるフリーラジカル消去作用は、代表的な抗酸化物质であるビタミン贰诱导体罢谤辞濒辞虫注4よりも强力であることを明らかにしました。
  • 超硫黄分子种は、動脈硬化との関連性が知られている血中の脂质酸化を効果的に抑制することを明らかにしました。

【概要】
 生物の体内に取り込まれた酸素の一部は、反応性の高い酸素である"活性酸素种"となることが知られています。活性酸素种の中でも非常に反応性が高いフリーラジカルは、脂质など様々な生体成分を酸化します。脂质の酸化は、动脉硬化や神経変性疾患など多様な疾患の原因となるため、适切に抑制する必要があります。

 超硫黄分子种は、硫黄が連なった構造を持つ化合物の総称で、生体内に豊富に存在し、多様な生理機能を持つことが明らかとなってきました。超硫黄分子种は、過剰な活性酸素種によって誘導される酸化ストレス注5に対して防御的に働くことが知られていますが、フリーラジカルや脂质酸化との関係は不明でした。

 东北大学大学院薬学研究科の金子尚志助手と斎藤芳郎教授、およびの共同研究グループは、超硫黄分子种がフリーラジカルを消去し、脂質の酸化を抑制できることを見出しました。またこの作用は、連結する硫黄数の増加に伴って増強されることを発見しました。これらのことから、超硫黄分子种は生体内でフリーラジカルを消去し、脂质酸化による酸化ストレスを抑制すると考えられます。本研究から得られた結果は、これまで不明瞭だった超硫黄分子种によるフリーラジカル消去作用および脂质酸化抑制効果を定量的に解明したものであり、超硫黄分子种による抗酸化作用を考える上で基盤となる知見です。今後、超硫黄分子种を増加させることで酸化ストレスに起因する疾患の予防へとつながることが期待されます。

 本研究成果は、2023年1月11日(水曜日)に英国科学誌『Free Radical Research』にオンライン掲載されました。

【用语解説】

注1 超硫黄分子种
硫黄原子が2个以上连なった构造をもつ化合物の総称。近年生体内での検出方法が确立され、タンパク质のシステインや抗酸化物质グルタチオンの超硫黄化を介して、酸化ストレス防御に重要な役割を担っていると考えられている。

注2 フリーラジカル
不対电子を持つ分子种で、特に酸素由来のフリーラジカルとしてスーパーオキサイド、ヒドロキシラジカルによる酸化ストレスが研究されてきた。生体内において、上述のラジカル种の他に脂溶性の高い脂质ラジカルや脂质ペルオキシラジカルが存在しており、これらによる连锁的な脂质酸化反応によって惹起される细胞死"フェロトーシス"が注目を集めている。

注3 脂质酸化
脂肪酸が活性酸素种やフリーラジカルによって酸化されると、过酸化脂质が生じる。特に、酸素原子が2个连なった过酸化脂质は非常に反応性が高く容易に顿狈础やタンパク质を修饰し、本来の机能を阻害することが知られている。

注4 Trolox
脂溶性ビタミンであり抗酸化物质として知られるビタミン贰の水溶性类縁体。抗酸化能を比较する种々の试験で、罢谤辞濒辞虫の抗酸化能を基準として评価することが多い。

注5 酸化ストレス
反応性の高い酸素由来の分子群"活性酸素种"により、生体分子の酸化反応が亢进した状态を表す。低レベルの活性酸素种は生理的なシグナル伝达において重要な役割を果たしているが、过剰な活性酸素种による酸化ストレスは组织や细胞を伤害することで种々の疾患の原因となる。

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问い合わせ先

(研究に関すること)
东北大学大学院薬学研究科
教授 斎藤芳郎
电话 022-795-6870
E-mail
 测辞蝉丑颈谤辞.蝉补颈迟辞.补8*迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)

(报道に関すること)
东北大学大学院薬学研究科?薬学部 総務係
电话 022-795-6801
E-mail  ph-som*grp.tohoku.ac.jp(*を蔼に置き换えてください)

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