2023年 | プレスリリース?研究成果
歯数や歯周病と海馬の萎縮速度との関連を解明 重度の歯周病の歯を残すことは海馬の萎縮速度を速める可能性あり
【本学研究者情报】
〇大学院歯学研究科加齢歯科学分野/病院口腔机能回復科 讲师 山口哲史
【発表のポイント】
- 55歳以上の地域住民を対象としたコホート研究のデータを用いて、歯数や歯周病と海马の萎缩との関连を解析しました。
- 軽度の歯周病では歯の数が多いほど左海马の萎缩は遅くなるのに対し、重度の歯周病では歯の数が多いほど左海马の萎缩が速いことを明らかにしました。
- 重度の歯周病の歯を残すことは、海马の萎缩を速める可能性があることを示唆しています。
【概要】
歯の丧失や歯周病がアルツハイマー病のリスクを高める可能性が指摘されてきましたが、歯周病の歯を残すことと歯を失うことのどちらがアルツハイマー病の初期に生じる海马の萎缩と関连するかは不明でした。
东北大学病院口腔机能回復科および大学院歯学研究科加齢歯科学分野の山口哲史讲师らの研究グループは、コホート研究である大迫研究(注1)(おおはさまけんきゅう)の惭搁滨健诊参加者を対象に、歯数や歯周病と4年间の海马の萎缩速度との関连を解析しました。その结果、軽度の歯周病では歯が少ないほど、重度の歯周病では歯が多いほど、左海马の萎缩が速いことを明らかにしました。
この结果は、単に歯を多く残すだけでなく、健康な歯を残すことが重要であることを示しています。45歳以上の过半数が歯周病を有している日本において、重度の歯周病の歯を残すことが海马の萎缩を速めるという本研究の结果は、认知症予防の考え方に大きな影响を与える可能性があり、今后はより大规模な研究によって検証を进める必要があります。
本研究成果は、2023年7月5日午後4時(現地時間、日本時間7月6日午前5時)米国神経学会学会誌Neurology (オンライン版)に掲載されました。
図. 歯周病の4つの重症度における歯数と左海馬萎縮速度との関連
平均歯周ポケットの深さは、値が大きいほど各歯の歯周病が重度であることを示します。各グラフの縦轴は、値が小さいほど左海马の萎缩速度が速いことを示します。グラフの倾きが左下がりの场合は歯数が少ないほど、右下がりの场合は歯数が多いほど萎缩速度が速いことを示します。 *统计学的に有意な倾き(偏回帰係数)(笔&濒迟;0.05)
【用语解説】
注1. 大迫研究:岩手県花巻市(旧 稗貫郡)大迫町で1986年から30年以上にわたり継続している高血圧と循環器疾患に関する前向きコホート研究です。住民の家庭血圧測定や脳MRI撮影を継続して実施している点が特徴です。歯科検診は2005年から開始し、歯の本数や歯周炎の状態など、口腔内の健康情報を記録しています。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学病院 口腔机能回復科
(大学院歯学研究科 加齢歯科学分野)
讲师 山口哲史(やまぐち さとし)
TEL: 022-717-8396
E-mail: satoshi.yamaguchi.a3*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学病院広报室
TEL: 022-717-7149
FAX: 022-717-8931
E-mail: press*pr.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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