2023年 | プレスリリース?研究成果
サンゴ共生藻が栄養を放出する新経路を発見 細胞壁が支える持続可能な共生炭素循環のしくみ
【本学研究者情报】
〇【研究当时】生命科学研究科 助教 丸山真一朗
【発表のポイント】
- サンゴやイソギンチャクなどの刺胞动物と共生する褐虫藻が、エネルギー源である糖を细胞外に放出する新规経路を発见しました。
- この糖の放出は自身の细胞壁を分解することによって起こり、たとえ共生宿主がいない场合でも単纯なストレス刺激で促进されることを示しました。
- 本研究は、これまであまり着目されてこなかった藻类の细胞壁が単なる「殻」でなく、共生や海洋の物质循环に重要な役割を担っていることを示す重要な成果です。
【概要】
共生藻は光合成で固定した炭素を宿主に渡し、宿主であるサンゴは栄養と生息場所を共生藻に渡すという共生の一般的なイメージが広がっていますが、共生藻が実際に炭素を「どのように」渡すのか、その全体像は未解明のままです。 この謎に挑むため京都大学大学院農学研究科の石井悠 日本学術振興会特別研究員と東京大学大学院新領域創成科学研究科の丸山真一朗准教授(それぞれ研究当時は東北大学大学院生命科学研究科進化生物分野研究員および助教)を中心とする研究グループは、サンゴ共生藻として知られる褐虫藻のなかで単独でも生育できるグループに着目しました。
研究グループは単独(宿主がいない状态で)生活する褐虫藻が环境変化に応じて自身の细胞壁を分解することで、细胞外に糖を放出する新たな経路を発见しました。今回の発见は、これまで谜の多かった宿主と共生体との物质交换に未知の経路が存在することを示唆し、共生系における持続可能な炭素循环のしくみの解明につながることが期待されます。この研究成果は、8月18日付で别尝颈蹿别誌に正式受理论文として掲载されました。
図1. 褐虫藻とサンゴの共生が支えるサンゴ礁生態系。褐虫藻と共生したハナヤサイサンゴの群体とデバスズメダイとが共生関係を営んでいる。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东京大学大学院新领域创成科学研究科先端生命科学専攻 准教授
丸山 真一朗
TEL: 04-7136-3706
E-mail: shinichiro.maruyama*k.u-tokyo.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科 広報室
高橋 さやか
TEL: 022-217-6193
E-mail: lifsci-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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