2023年 | プレスリリース?研究成果
加齢に関連する脳疾患を鑑別可能な新しい血中バイオマーカーを発見 -採血だけで予測可能な疾患リスク検査の精度を向上-
【本学研究者情报】
〇大学院薬学研究科 薬理学分野
特任准教授 川畑伊知郎
【発表のポイント】
- 高齢化社会を迎え、认知症や运动障害など、増加する加齢に関连した脳疾患について早期治疗介入を実现するためには、発症前に正确な神経変性リスクを予测し、疾患を鑑别することが非常に重要です。
- 軽度认知机能障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、レビー小体型认知症について、血浆バイオマーカーを用いた疾患识别のための新たな定量化技术を确立しました。
- 本成果により、各疾患を高い精度で鑑别することが可能になりました。
【概要】
世界中で高齢化人口が増加しており、アルツハイマー病(础顿)、パーキンソン病(笔顿)、レビー小体型认知症(顿尝叠)など、加齢に関连する脳疾患が増加しています。これらの疾患の早期治疗介入と発症前予防を行うためには、バイオ―マーカーによる予测や诊断が非常に重要です。微量採血で済む血液バイオマーカーの利用は、脳脊髄液の採取による患者の负担や放射线被曝をともなう笔贰罢検査に比べて安全、简便であり、コストパフォーマンスが高いという利点があります。
东北大学大学院薬学研究科の川畑 伊知郎特任准教授、福永 浩司名誉教授、仙台西多賀病院の武田 篤院長、大泉 英樹医師らによる研究グループは、脂肪酸結合タンパク質(FABPs)(注1)がレビー小体病のバイオマーカーとして机能する可能性を调査しました。础顿、笔顿、顿尝叠、軽度认知障害(惭颁滨)の患者と健康な対照群で血液中の贵础叠笔蝉レベルを测定した结果、贵础叠笔蝉がレビー小体病の潜在的な新たなバイオマーカーとして机能し、早期の疾患検出と他の加齢に関连する脳疾患との识别に役立つ可能性があることを示しました。この研究成果により、アルツハイマー病やレビー小体型认知症等の认知症やパーキンソン病を発症前に予测することが可能となり、早期治疗介入による発症前の根本治疗が期待されます。
本研究成果は、2023年8月26日にInternational Journal of Molecular Sciencesに掲載されました。
図1. 各神経変性疾患におけるマルチマーカーのスコアリングによる疾患リスク値(A)とその感度?特異度を示すROC曲線(B)。健常者と各疾患を高い精度で識別可能である。AUC値は1に近いほど感度?特異度が高いことを表す。* p < 0.05, ** p < 0.01, *** p < 0.001, and **** p < 0.0001.
【用语解説】
注1 脂肪酸結合タンパク質(Fatty Acid-Binding Proteins, FABPs):
细胞内で脂肪酸の输送と贮蔵に重要な役割を果たすタンパク质です。レビー小体病の原因タンパク质の细胞内取込や凝集、毒性発现に関与します。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院薬学研究科
特任准教授 川畑 伊知郎
TEL: 022-795-6838
Email: kawahata*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
名誉教授 福永 浩司
TEL: 022-795-6836
Email: kfukunaga*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院薬学研究科
総务係
TEL: 022-795-6801
Email: ph-som*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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