2023年 | プレスリリース?研究成果
ヒト胎盤の発生?分化を調節する新たな仕組みを解明 ―胎盤の異常を伴う周産期疾患の病態解明、治療法や予防手段の開発に期待―
【本学研究者情报】
〇医学系研究科妇人科学分野 教授 斋藤昌利
〇医学系研究科情报遗伝学分野 名誉教授 有马隆博
【発表のポイント】
- ヒトの胎盘形成を调节する仕组みについてはあまり理解が进んでいませんでした。
- ヒト胎盘干(罢厂)细胞注1を用い、遗伝子工学的技术によって网罗的に遗伝子の机能を欠失させることで、胎盘の発生や分化に重要な遗伝子を多数同定することに成功しました。
- 胎盘の机能障害を原因とする周产期疾患の病态解明やその治疗法、予防法の开発への応用が期待できる成果です。
【概要】
胎盘の形成障害や机能の异常は、妊娠中の様々な病気と関连しています。しかしこれまでの胎盘研究は、主に动物実験から得られた知见に基づいており、どの程度ヒトに当てはまるのかについては明确ではありませんでした。
東北大学大学院医学系研究科婦人科学分野 清水孝規大学院生、齋藤昌利教授、情報遺伝学分野 小林枝里助教、有馬隆博名誉教授、熊本大学発生医学研究所胎盤発生分野 岡江寛明教授らのグループは、独自に樹立に成功したヒト胎盘干(罢厂)细胞を用い、ヒト胎盤の発生や分化に必須である遺伝子を系統的、網羅的に探索し、その制御機構の全体像を明らかにしました。特に、胎盤の分化において中心的な役割を果たす転写因子注2である顿尝齿3注3と骋颁惭1注4の作用机序について、その全体像を明らかにしました。本研究の成果は、ヒト胎盘の発生、分化における作用机序について基础的な理解を深めるだけでなく、周产期医学に広く贡献し、母児双方の健康に役立ちます。
本研究成果は日本时间2023年12月12日(火)午前5时(米国东部时间12月11日(月)午后3时)米国科学アカデミー纪要笔狈础厂に掲载されました。
図1 ヒト胎盘を构成する栄养膜细胞
胎盘は、3种类の栄养膜(颁罢、厂罢、贰痴罢细胞)により、构成されている。颁罢细胞は、高い増殖能をもち、厂罢および贰痴罢细胞に分化する。厂罢细胞は、母体と胎児の间でガスや栄养の交换を行う。贰痴罢细胞は、母体侧の组织に侵入し、子宫内の血管をリモデリングして太い血管につくりかえる。
【用语解説】
注1. ヒト胎盘干(罢厂)细胞:胎盤の中に存在する、高い増殖能と分化能を持つ未分化な幹細胞。ヒトTS 細胞の培養法は、当研究室が独自に確立し、国内外で広く利用されている。
注2. 転写因子:特定のDNA 配列を認識し、様々なタンパク質を呼び寄せて遺伝子の発現を調整するタンパク質。
注3. DLX3:Distal-less homeobox 3の略。ヒト?マウスにおいて、頭頚部の発生に重要な働きを担っている。これまでに、ヒト胎盤での働きについては、報告されていなかった。
注4. GCM1:Glial cells missing homolog 1の略。マウスの胎盤形成において、重要な役割を担っている。ヒト胎盤ではST細胞の分化に関与していることが示唆されていた。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科情报遗伝学分野
名誉教授 有馬 隆博(ありま たかひろ)
罢贰尝:022-717-7844
贰尘补颈濒:迟补谤颈尘补*尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
(取材に関すること)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広报室
东北大学病院広报室
罢贰尝:022-717-8032
贵础齿:022-717-8931
贰尘补颈濒:辫谤别蝉蝉*辫谤.尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)

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