51探花

本文へ ナビゲーションへ
ここから本文です

マウス神経细胞において抗うつ薬3种が异なる遗伝子発现を诱导することを発见

【本学研究者情报】

〇生命科学研究科 教授 安部健太郎

【発表のポイント】

  • 选択的セロトニン再取り込み阻害薬(厂厂搁滨)(注1)に属する抗うつ薬、フルオキセチン、セルトラリン、シタロプラムがマウスの神経细胞の遗伝子発现プロファイルにもたらす影响を解析しました。
  • これら3种の抗うつ薬は様々な遗伝子の発现を変动させ、また各薬剤は异なる遗伝子発现プロファイル(注2)を生じさせることを明らかにしました。
  • 取得した遗伝子発现変动データに対して自己组织化マップ(注3)を用いた解析を行うことで、特定の薬剤に対してのみ强く発现変化を示す遗伝子群を同定しました。
  • これらの知见は、抗うつ薬の未知の作用机序の解明や、新しい治疗法开発に贡献することが期待されます。

【概要】

うつ病は世界的に深刻な精神疾患であり、その治療には选択的セロトニン再取り込み阻害薬(厂厂搁滨)がよく使用されます。しかし、ある抗うつ薬で十分な効果を得られなかった患者に対し、異なる抗うつ薬を投与すると治療効果が生じる場合があるなど、その機序には不明な点があります。

东北大学大学院生命科学研究科の山本创大学院生(研究当时)、安部健太郎教授らは、厂厂搁滨に属する3种の抗うつ薬をそれぞれ投与した培养マウス神経细胞を用いて、遗伝子発现解析を実施しました。その结果、これら抗うつ薬は同じ作用原理で机能すると考えられているにも関わらず、异なる遗伝子発现変化を诱导することが明らかにされました。

本研究は、抗うつ薬が多様な作用メカニズムを有することを示唆するものであり、より効果的な治疗戦略の确立や新规薬剤の开発につながることが期待されます。

本研究成果は11月1日付で科学誌iScience (電子版)に著者校正版がオンライン掲載されました。

図1. 本研究のイメージ
本研究では代表的な厂厂搁滨型の抗うつ薬3种を培养したマウス神経细胞およびマウス生体に投与し、それが引き起こす遗伝子発现の変化を调べました。

【用语解説】

注1. 选択的セロトニン再取り込み阻害薬(厂厂搁滨):うつ病の原因の仮説の一つ、セロトニン仮説では、脳内で神経伝達物質セロトニンの働きが低下することが症状に関わると考えられています。SSRI(selective serotonin reuptake inhibitor)は、放出されたセロトニンを回収する輸送体を選択的に阻害し、シナプス間隙のセロトニン濃度を高めることで神経伝達を強めることを想定して作られた抗うつ薬であり、現在臨床で広く用いられています。

注2. 遺伝子発現プロファイル:組織や細胞の中の多数の遺伝子発現を網羅的?体系的に表したデータのことを指す。これを解析することで、特定の条件下で活性化する遺伝子群や、細胞状態?刺激応答の違いなどを比較?解析できます。

注3. 自己組織化マップ解析:自己組織化マップ(Self-Organizing Map, SOM)は、人工ニューラルネットワークの一種で、高次元データを低次元のマップに配置して可視化?分類する手法です。入力データの類似性に基づき、近いもの同士が近接する位置にマッピングされるため、複雑なデータから特徴的なクラスターを視覚的に把握できます。

【论文情报】

タイトル:Distinct genetic responses to fluoxetine sertraline and citalopram in mouse cortical neurons
著者: Hajime Yamamoto, Kentaro Abe*
*责任着者:东北大学大学院生命科学研究科 脳机能発达分野 教授 安部健太郎
掲载誌:颈厂肠颈别苍肠别
顿翱滨:

详细(プレスリリース本文)PDF

问い合わせ先

(研究に関すること)
东北大学大学院生命科学研究科
教授 安部 健太郎
TEL: 022-217-6228
Email: k.abe*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(报道に関すること)
东北大学大学院生命科学研究科広報室
高桥さやか
TEL: 022-217-6193
Email: lifsci-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)