2026年 | プレスリリース?研究成果
「孤立しやすさ」の背景に迫る― 日本人6万人の解析から社会的孤立に関わる遺伝的背景を東アジアで初めて解明 ―
【本学研究者情报】
〇东北メディカル?メガバンク机构
分子疫学分野
教授 栗山 進一
【発表のポイント】
- 日本の一般住民6万人超の遗伝情报を解析した东アジア初の成果です。「寂しさ」のような主観的评価ではなく、家族?友人とのつながりを评価する标準化された尺度を用い、遗伝情报を网罗的に解析した特徴的な研究手法を用いました。
- 社会的孤立(注1)のなりやすさには、遗伝的な个人差が関与する可能性が示されました。また、家族のつながりと友人のつながりでは、関连する遗伝的要因が异なる可能性が示唆されました。
- 関连するゲノム领域(注2)は、脳や神経系に関わる遗伝子の近傍に位置していました。「孤立しやすさ」の生物学的な背景の解明が期待されます。
【概要】
人とのつながりは、家庭や职场、地域といった社会的な环境の中で形づくられるものと考えられてきました。しかし同じ地域や职场にいても、家族や友人とのつながりの広がり方には个人差がみられます。その背景にどのような要因が関连しているのかを検讨するため、日本の一般住民6万人以上を対象に、遗伝情报を用いた大规模な解析を行いました。东北大学东北メディカル?メガバンク机构分子疫学分野の栗山进一教授らの研究グループは、家族や友人との実际のやり取りの频度や人数を质问票で数値化し、その情报と数百万か所に及ぶ遗伝情报を统计的に照らし合わせるゲノムワイド関连解析(注3)を行うことで、社会的孤立との関连を网罗的に探索しました。その结果、社会的孤立と関连する遗伝的特徴が见いだされ、脳や神経の働きと関係することが知られている遗伝子の関与が示唆されました。一方で、社会的孤立にみられる个人差の大部分は遗伝以外の要因によって説明できることもわかりました。遗伝の寄与(注4)の度合いは小さいものの环境要因だけでなく、生物学的な个人差の関与があることが明らかとなりました。「孤立しやすさ」の理解の促进が期待されます。
本研究成果は、2026年2月17日付で医学誌Translational Psychiatryに掲載されました。
図1. 本研究の概要図
【用语解説】
注1.社会的孤立
家族や友人などとの社会的なつながりが乏しい状态を指す。本研究では、主観的な「寂しさ」ではなく、実际の人とのやり取りや支援関係の有无に基づいて评価している。
注2.ゲノム领域
人の遗伝情报(ゲノム)の中で、个人差が存在する特定の位置や范囲を指す。特定の特性と统计的に関连する领域が见つかると、その周辺に関係する生物学的な仕组みが存在する可能性が示される。
注3.ゲノムワイド関连解析
あらかじめ特定の遗伝子を想定せず、遗伝情报全体を対象として、特定の特性と関连する遗伝的特徴を探索する解析手法。
注4.遗伝の寄与
ある特性にみられる个人差のうち、遗伝情报の违いによって统计的に説明できる割合の推定値。
【论文情报】
タイトル:Genome-wide Association Study of Social Isolation in 63,497 Japanese Individuals from the General Population
著者: 大瀬戸 恒志、井上 浩輔、髙橋 一平、小原 拓、成田 暁、石黒 真美、大類 真嗣、村上 慶子、野田 あおい、篠田 元気、髙瀬 雅仁、中谷 直樹、小暮 真奈、畑中 里衣子、中谷 久美、千葉 一平、時岡 紗由理、事崎 由佳、清水 厚志、丹野 高三、寳澤 篤、田宮 元、近藤 尚己、栗山 進一*
*责任着者:东北大学东北メディカル?メガバンク机构 教授 栗山进一
掲載誌:Translational Psychiatry
顿翱滨:
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学东北メディカル?メガバンク机构
分子疫学分野
教授 栗山進一(くりやま しんいち)
TEL: 022-717-8104
Email: shinichi.kuriyama.e6*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学东北メディカル?メガバンク机构
広報戦略室 室長
長神 風二(ながみ ふうじ)
TEL: 022-717-7908
Email: tommo-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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