2026年 | プレスリリース?研究成果
信頼できるつながり格差が明らかに ―つながり格差の背景にある脳と心の基盤解明―
【本学研究者情报】
〇大学院情报科学研究科/东北大学加齢医学研究所 准教授 细田千寻
【発表のポイント】
- 日本人2,574名(4?87歳)の大规模调査で、つながり(ソーシャルキャピタル:厂颁)(注1)が、高い层と低い层の二峰性に分布することを発见しました。この二峰性は子ども?亲?子どものいない成人の全世代で再现されました。
- 厂颁の二极化を分けるのは収入?学歴ではなく、共感力などの心理特性と幼少期の亲子関係の质でした。
- 脳惭搁滨(注2)データ(狈=108)の解析では、厂颁が高い层では脳ネットワークのスモールワールド性(注3)や、社会的脳に関する领域(角回?楔前部?前帯状皮质)の、皮质厚や髄鞘化指标(注4)が高い事を示しました。
【概要】
2024年に世界初の孤独?孤立対策推进法が施行されるなど、人と人との「つながり」をいかに育むかは国家的课题となっています。しかしその基盘となるソーシャルキャピタル(厂颁)が、なぜ个人间で大きく异なるのかは十分に解明されていませんでした。
东北大学大学院情报科学研究科/加齢医学研究所准教授で慶應義塾大学院教授の細田千尋らは、日本人2,574名(4?87歳)の全国横断調査と独立した脳画像研究(N=108)により、高SC群と低SC群に分かれる二峰性分布を示すことを実証しました。この二峰性分布は親?子ども?子どものいない成人のすべての世代で見られ、SCが高い人ほどウェルビーイングが高い事も示されました。二極化を分けるのは世帯収入や学歴ではなく、共感力や外向性といった心理特性と、幼少期に親と築いた関係の質でした。脳画像解析では、高SC群では脳ネットワーク全体のスモールワールド性が有意に高く、Theory of Mind(他者の心の理解)に関わる角回?楔前部?前内側前頭前野に低SC群との違いが見られました。本研究は、つながりの格差を、心理?親子関係?脳という多層から捉えたもので、孤独?孤立対策やウェルビーイング施策に科学的基盤を提供します。
本研究は7月21日に科学誌Scientific Reportsに掲載されました。
図1. ソーシャルキャピタルの分布と心理?親子関係との関連。親?子ども?子どものいない成人(高齢者含む)いずれもソーシャルキャピタルは低群と高群の2つの山をもつ分布を示した(上段)。また、ソーシャルキャピタルが高い人では、主観的ウェルビーイングが高い傾向がみられた(下段)。
【用语解説】
注1. ソーシャルキャピタル:人と人との間に形成される信頼、互恵性、支援、協力関係などの社会的資源のこと。本研究では、単なる知人や友人の数ではなく、信頼できる人がいること、困ったときに支え合えること、互いに協力できることに着目している。
注2. MRI:磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging)の略。強い磁場と電波を用いて、脳など体内の構造を画像化する方法。本研究では、脳の構造的特徴を調べるために用いた。
注3. スモールワールド性:ネットワークが、近くの領域同士のまとまりやすさと、遠くの領域同士を効率よくつなぐ性質を併せ持つこと。脳ネットワークでは、情報処理の効率性に関わる特徴と考えられている。
注4. 皮質厚?髄鞘化:皮質厚は大脳皮質の厚さを示す指標。髄鞘化は神経線維を覆う髄鞘の発達や密度に関わる指標で、神経情報伝達の効率と関連すると考えられている。
【论文情报】
タイトル:Bimodal social capital associated with psychosocial profiles and brain network topology in a Japanese population
著者: Chihiro Hosoda* Takuto Matsuhashi, Harald Sebastian Akihiko Meguro, Chiu Tzu Tien, Zhou Zhi Yi & Kenchi Hosokawa
*責任著者:东北大学大学院情报科学研究科?加齢医学研究所 准教授 细田千寻(ほそだ ちひろ)
掲載誌:Scientific Reports
顿翱滨:
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院情报科学研究科
东北大学加齢医学研究所
准教授 细田千寻
TEL: 022-717-8507
Email: chihiro.hosoda.d8*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院情报科学研究科
広报室 小野寺祐美子
TEL: 022-795-4529
Email: koho_is*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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