2026年 | プレスリリース?研究成果
てんかん手術後の減薬が認知機能の改善と関連 -術後の薬剤管理の新たな意義を示す-
【本学研究者情报】
〇大学院医学系研究科 讲师 大沢伸一郎
【発表のポイント】
- てんかんの手术后に発作が消失した患者において、抗てんかん発作薬(発作を抑える薬)(注1)の减量幅が大きい患者ほど、认知机能、とくに物事を覚えながら考える力(作业记忆)(注2)が有意に改善することを明らかにしました。
- 复数の异なる统计手法でも同じ结果が得られ、减薬と认知机能改善との関连の确かさを确认しました。
- 患者ごとの适切な薬剤管理を通じて、生活の质や就労?就学の向上が期待されます。
【概要】
てんかんの治疗で継続的に行われる抗発作薬の内服は、眠気や认知机能、易怒性など副作用を生じることがありますが、长期?慢性的な経过が薬剤の影响を不明瞭にしてしまい、本来の认知机能を正确に评価することは困难です。一方、てんかんの手术で発作が消えても、记忆力や集中力などの认知机能まで自然に良くなるとは限りません。そのため、手术后に抗てんかん発作薬をそのまま続けるべきか、减らすべきかは、専门家の间でも意见が分かれており、减薬自体が认知机能の改善につながるのかは、明确な根拠がありませんでした。
东北大学大学院医学系研究科の浮城一司讲师、大沢伸一郎讲师、小川舞美助教らの研究グループは、东北大学病院で前侧头叶切除术(注3)を受けた67名のうち57名(85%)で術後1年の発作消失を確認し、この患者を対象に薬を減らした程度と認知機能の変化を調べました。その結果、薬剤の減量幅が大きい患者ほど、認知機能、特に一時的に物事を覚えながら考える力(作業記憶)が有意に改善することを明らかにしました。また、复数の异なる统计手法でも同じ结果が得られ、减薬と认知机能改善との関连の确かさを确认しました。
従来はてんかん手术后も薬を続ける意见が主流でしたが、本研究では手术后の减薬が认知机能の改善につながる可能性を示す成果であり、患者ごとの适切な薬剤管理を通じた生活の质や就労?就学の向上が期待されます。
本成果は、2026年7月20日付けで医学専門誌 Epilepsia に掲載されました。
図1. 薬の減量と、各認知機能の変化との関連 点は関連の強さ(回帰係数β)、横線はその推定の幅(95%信頼区間)を示す。点が右にあるほど、薬を多く減らした患者ほど認知機能が改善することを表す。作業記憶(ワーキングメモリ、赤)で最も強い関連が認められた。
【用语解説】
注1. 抗てんかん発作薬:てんかん発作を抑えるために用いられる薬剤。眠気や集中力の低下など、用量に応じた認知機能への副作用を伴うことがある。
注2. 作業記憶(ワーキングメモリ):情報を一時的に保持しながら操作?処理する能力。前頭葉と頭頂葉にまたがる脳の広い神経ネットワークに支えられている。
注3. 前側頭葉切除術:薬剤抵抗性の側頭葉てんかんに対し、発作の焦点となる側頭葉の一部(海馬や扁桃体などを含む)を切除するてんかん外科手術。
【论文情报】
タイトル:Postoperative reduction of antiseizure medication is associated with cognitive improvement in seizure-free patients after anterior temporal lobectomy
前侧头叶切除术后に発作が消失した患者において、抗てんかん薬の减量は认知机能の改善と関连する
著者: Kazushi Ukishiro, Shin-ichiro Osawa*, Maimi Ogawa, Makoto Ishida, Takafumi Kubota, Kazutoshi Konomatsu, Hidenori Endo, Kazutaka Jin
*责任着者:东北大学大学院医学系研究科 神経外科学分野
講師 大沢 伸一郎(おおさわ しんいちろう)
掲载誌:贰辫颈濒别辫蝉颈补
顿翱滨:
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科神経外科学分野
讲师 大沢 伸一郎(おおさわ しんいちろう)
TEL: 022-717-7230
Email: shin-ichiro.osawa.c6*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広报室
东北大学病院広报室
TEL: 022-717-8032
Email: press.med*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

![]()
东北大学は持続可能な开発目标(厂顿骋蝉)を支援しています