2026年 | プレスリリース?研究成果
再建した顎骨の「骨質」を多面的に調べる手法の確立へ ―3D画像と光の分析で、微細構造と成分を解明―
【本学研究者情报】
〇大学院歯学研究科 助教 柳沢佑太
【発表のポイント】
- 再建した顎骨の质を评価する方法は、これまで确立されておらず、骨の微细构造や成分を正确に把握できない课题がありました。
- 患者自身の骨(自家骨)で再建した顎骨(9例)について、尘颈肠谤辞-颁罢(注1)とラマン分光法(注2)で解析し、全例で骨が再生していること、および构造や成分には个人差があることを明らかにしました。
- 骨の构造と成分の両面から评価する本手法の活用により、今后の再生骨の骨强度(注3)に関する评価法が発展し、骨の状态をより详しく把握できるようになることが期待されます。
【概要】
肿疡切除などの治疗によって顎骨を大きく失った场合、患者自身の骨を移植して顎骨を再建します。近年、骨の评価では骨密度だけでなく、骨の构造や成分の指标である「骨质」が注目されています。しかし、実际の临床现场では骨密度による评価が中心で、移植した骨の骨质の评価は十分ではありません。
东北大学大学院歯学研究科の柳沢佑太助教らの研究グループは、自家肠骨海绵骨细片(笔颁叠惭)(注4)による顎骨再建を受けた患者9名から、再建6か月后に採取した骨を尘颈肠谤辞-颁罢とラマン分光法で解析しました。その结果、すべての患者で层板骨(注5)を伴う新しい骨の形成が确认された一方、微细构造や成分には个人差があることが分かりました。
本研究は、再建した顎骨の骨质を构造と成分の両面から评価する方法の実现可能性を示したもので、今后の再生骨の骨质评価法の発展につながることが期待されます。将来的には患者ごとの骨の状态をより详しく把握し、治疗计画や治疗时期を适切に判断することにつながる可能性があります。
本研究成果は、学術誌Scientific Reportsに2026年9月27日付でオンライン公開されました。
図1. 患者から採取した再生骨と測定部位 骨の表層(赤)と深部(青)をレーザー光で測定しました。実体顕微鏡像では、表層と深部で異なる骨表面の構造が観察されました。
【用语解説】
注1. micro-CT:X線を用いて、骨の内部構造を立体的(3次元化)かつ微細に観察する方法。
注2. ラマン分光法:光を当てて得られる信号から、物質に含まれる成分やその状態を調べる方法。
注3. 骨強度:骨が外力に耐え、破壊されにくい性質のこと。骨密度と骨質の両方によって規定される。
注4. 自家腸骨海綿骨細片(PCBM:Particulate Cancellous Bone and Marrow):患者本人の骨盤(腸骨)から採取する海綿骨と骨髄を含む骨片で、顎骨などの再建に広く用いられる。
注5. 層板骨:骨の組織が規則正しく層状に配列した、成熟した骨。
【论文情报】
タイトル:Feasibility of micro-CT and Raman spectroscopic characterization of human jaw bone regenerated with particulate cancellous bone and marrow
著者:Yuta Yanagisawa *, Shinki Koyama, Hiromitsu Morishima,
Shinnosuke Nogami, & Kensuke Yamauchi
*责任着者:
东北大学大学院歯学研究科 顎颜面口腔再建外科学分野 助教 柳沢佑太
掲載誌:Scientific Reports
顿翱滨:
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院歯学研究科
顎颜面口腔再建外科学分野
助教 柳沢佑太
TEL: 022-717-8350
Email: yuta.yanagisawa.a2*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院歯学研究科
広报室
TEL: 022-717-8260
Email: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)